かわらっちょのかわら版

kawaratcho

美術館・図書館に落っこちてきた
ナゾの宇宙人「かわらっちょ」

一体ナニモノなのか…
なぜ瓦(かわら)に夢中なのか…。
かわらっちょのナゾをひもといていったら、
どんどん見つかる、瓦のおもしろさ。
あなたもかわらっちょといっしょに、
知るほどに深い瓦の世界にふれてみませんか?

かわらっちょって? ABOUT KAWARATCHO

かわらっちょのかわら版

ある日空から愛知県高浜市(あいちけんたかはまし)
落っこちてきたへんてこ宇宙人たち。

不思議な船の形をしたかわら美術館・図書館を
宇宙船だとかん違いして住みこんでいる。

展示品のいろんな瓦を見るうちに、瓦に恋してしまい、
こっそり瓦と入れかわり、かわらっちょとして生活している。

本人たちはだれにも気づかれていないと思っているが、
わりとみんなに気づかれている。

最近は慣れてきたのか、
すこしずつスタッフと交流することもあるそう。

頭に瓦の部品のようなモノがついているので、
瓦と関係があるのかもしれないが、今のところナゾ
ウワサでは瓦の衣装はよなよな手作りしているらしい。

かわらっちょのひみつ KAWARATCHO'S SECRET

かわらっちょのこと、
美術館・図書館スタッフが
こっそり教えます

かわら美術館・図書館の展示物で、「かわらっちょ」がすきな作品は?

それぞれの子たちのお気に入りがあるようですが、
三州瓦(さんしゅうがわら)はみんなすきです。

ある「かわらっちょ」は、ひそかに鬼師/鬼瓦職人(おにし/おにがわらしょくにん)にあこがれていて、そのコのお気に入りは、もちろん鬼瓦。最近は、手作りの鬼瓦をかぶっていますが、ちょっとバランスをまちがえたのか、頭が重たそうでプルプルしていたり、ひっくりかえっているところもたまに見かけます。

どうして「かわらっちょ」という名前なの?

かわら美術館・図書館に来てから、瓦(かわら)の着ぐるみすがたで瓦のフリをするコが段々とふえてきました。そのコたちを見かけたスタッフがつい、「かわら・・・・・・ちょ?」とつぶやいたのがきっかけ、だというウワサです。

本人たちは名前に「かわら」が入っているので気に入っているみたいですよ。

「かわらっちょ」のすきな食べ物は?

「かわらっちょ」がナニを食べているのかはナゾです。

ただ、スタッフの3時のおやつが知らない間になくなっていることもあるので、あまいものが好きなのかも?
館内でもし見かけたら、こっそり観察してみてください。

「かわらっちょ」がすきな色は?

(かわら)に関係する色がすきみたいです。

常設展示に時々登場する「名古屋城緑釉平瓦(なごやじょうりょくゆうひらがわら)」のあざやかな緑色に夢中のコもいれば、今は作られていない「塩焼瓦(しおやきがわら)」の赤茶色にときめいているコもいます。鬼師(おにし)に夢中の「かわらっちょ」は、いぶし銀を見るだけで胸がザワザワするようで、心なしかキリッとした顔つきになるような…。たまに、展覧会の作品をマネて作ったカラフルなコスチュームを着ているコも見かけます。

「かわらっちょ」は瓦(かわら)と関係がある?

「かわらっちょ」の頭には、「鳥衾(とりぶすま)」とよばれる瓦に似たアンテナがついています。

宇宙のどこかにある「かわらっちょ」の星にも、瓦文化があるのかもしれませんね。このまちに落ちてきた理由も、高浜(たかはま)日本三大瓦のひとつ「三州瓦(さんしゅうがわら)」の産地であることと関係しているのかも…。まだまだナゾが多いです。

「かわらっちょ」はいつも、どこでねむっているの?

館内のあちこちを寝床(ねどこ)にしていますが、
みんなのお気に入りは1Fのシアター

かつていぶし瓦(がわら)を焼いていた「だるま窯(がま)」の内部をイメージしてつくられたシアターでねむると、みごとないぶし銀の瓦になりきるいい夢を見られるそう。
ほかには、それぞれがすきな瓦を鑑賞(かんしょう)しているうちにぐっすりねむってしまい、朝スタッフに発見されることもしばしばあります。

「かわらっちょ」が目指しているものは?

だいすきな瓦(かわら)になりきりたい!のはみんな同じ。

「かわらっちょ」はたくさんいるので、来館者の目にふれる場所で堂々と瓦になりきっているコもいれば、色々な瓦のコスチュームを作るのを楽しんでいるコもいます。ゆくゆくは外に出かけて実際の屋根に葺(ふ)かれている瓦と入れかわってみたい、全世界の瓦好きさんとつながりたい、なんて野望を持っているコも。
瓦にくわしい瓦ハカセを目指して、図書館にもよく通っているみたいです。(本棚にかくれていることもたまにあります…)

「かわらっちょ」が行ってみたい場所、見てみたいものは何?

「鬼(おに)みち」を歩いて瓦(かわら)さんぽを楽しむことと、高浜港(たかはまみなと)駅前にある「ニコニコ鬼広場」の日本一大きな古代鬼面(こだいきめん)の鬼瓦を見に行くことが夢だそう。

スタッフから、鬼瓦は高さ4.5m・横4.2m、ねん土を約5トンも使用して1年半もかけてつくられたと聞いて、「かわらっちょ」たちの中で伝説の存在になっています。
館内には日本各地と東アジアの瓦が展示されているので、旅気分でおさんぽしているようです。

かわらっちょとまなぶ
かわらQ&A
KAWARA Q&A

瓦(かわら)ってなに?

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屋根をおおう“やきもの”です。

家の中に雨が入ってこないようにする、火事の時に火が燃え広がるのをふせぐ、台風の時に家が飛んでいかないように重さでおさえる役目があります。
かわら美術館・図書館のまわりの「鬼(おに)みち」では、屋根だけではなくいろいろな所に瓦が使われているので、さがしてみてください。

瓦(かわら)ってどんなかたち?

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とってもたくさんの形があります。

屋根を見上げてみると、一番上、下、ななめの部分で、いろいろな形の瓦が使われていることが分かります。よ~くさがしてみると、鳥のすがたをした瓦が屋根に乗っていることも。
かわら美術館・図書館では、昔から作られてきた、いろいろな形の瓦を見ることができます。

瓦(かわら)はいつ生まれたの?

今から3100年ほど前に、
中国でやきものの瓦が生まれました。

そんなに古い時代の瓦も、かわら美術館・図書館では展示しています。今の瓦と見くらべてみてください。

三州瓦(さんしゅうがわら)ってなに?

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高浜(たかはま)を中心に、碧南(へきなん)、安城(あんじょう)、刈谷(かりや)などのおもに西三河(にしみかわ)地方でつくられている瓦です。

この地方の昔の名前「三河国(みかわのくに)=三州」でつくられる瓦なので、三州瓦とよばれます。高浜では、今から約300年前の江戸時代中期ごろからつくられるようになったと考えられています。

現在、日本の瓦の半分以上がこの地方でつくられていて、全国のいろいろな建物で活躍中(かつやくちゅう)です。

三州瓦(さんしゅうがわら)は何からできているの?

かわらっちょのかわら版
この地域でとれる土(ねん土)でできています。

手作業や機械で瓦のかたちをつくり、乾燥(かんそう)させて水分を飛ばし、約900℃~1100℃の温度で焼きます。焼くことでかたくなり、じょうぶな瓦ができあがります。
「かわらっちょ」は、わたや布など手に入る材料で瓦のコスチュームを手作りしています。

高浜(たかはま)で瓦(かわら)がつくられるようになったのはどうして?

画像:「高浜湊図絵馬(写)」

画像:「高浜湊図絵馬(写)」

ひとつは、瓦にぴったりのねん土が、三河(みかわ)地方でたくさんとれたから。もうひとつは、昔は船で重い荷物を遠くまで運んでいたので、海に近い高浜は瓦を船にのせて運ぶのにぴったりの土地だったからです。

かわら美術館・図書館の建物は、瓦を運んだ船「千石船(せんごくぶね)」をイメージしてつくられました。
だから「かわらっちょ」は、宇宙船とかん違いしたのかも…。

いま、高浜(たかはま)ではどんな瓦(かわら)がつくられているの?

いろいろな形の陶器瓦(とうきがわら)といぶし瓦がつくられています。

高浜で一番多くつくられているのは、食器でも使われている“釉薬(ゆうやく)”を表面にかけた「陶器瓦(釉薬瓦)」。さまざまな色があり、洋風の家にも使われています。もちろん、昔からお寺や和風の家に使われている、銀色の「いぶし瓦」もつくられています。

「かわらっちょ」はどちらもお気に入りです。

いぶし瓦(がわら)の色はどうやってつけるの?

瓦を焼く最後に、窯の中に空気を全く入れないようにしてから、特殊(とくしゅ)なガスを入れてむし焼きにします。

すると、瓦の表面から中まで炭素のまくがついて、「いぶし銀」とよばれる美しい銀色になります。
理想のいぶし銀に近づけるように、日々研究している「かわらっちょ」もいるようです。

鬼瓦(おにがわら)ってなに?

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屋根の一番高い所のはしっこにつけられる瓦のことです。

悪いものから家や建物を守るという願いがこめられています。鬼瓦といっても鬼の顔ばかりではありません。花や動物、神様のかたちをしたものや、“水”などの文字が書かれた鬼瓦もあります。

このコは、鬼瓦の基本の形のひとつ「影盛(かげもり)」になっている「かわらっちょ」です。

どうして「鬼瓦(おにがわら)」というの?

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鬼の顔のかたちが多かったからです。

鬼の顔をした鬼瓦は、鬼面鬼瓦(きめんおにがわら)といいます。屋根を見上げると、鬼と目が合うように、見下ろすような目線でつくられています。家に入ろうとする悪いものを、こわい顔で追いはらってくれています。

かわら美術館・図書館でも鬼瓦を展示しています。下からのぞきこんで、目を合わせてみてください。

「鬼師(おにし)」「鬼板師(おにいたし)」ってどんなひと?

鬼瓦(おにがわら)などの特別な形の瓦を手作業でつくる職人さんです。

今もこの地域では、たくさんの鬼師が活躍(かつやく)しています。
ヘラ一本で切る・けずる・なめらかにする…職人さんたちのすごいワザに、「かわらっちょ」たちはよくうっとりと見とれています。

かわら美術館・図書館の入り口にいる大きな瓦(かわら)の生きものはなに?

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瓦でできた一対のシャチホコです。

シャチホコはインドの空想の魚で、雨を降らせる力があり、火事のときに火を消してくれるとされています。
かわら美術館・図書館の前にある瓦素材の大きなシャチホコは、かわら美術館(当時)がオープンした時に、27人の鬼師(おにし)が力をあわせてつくりました。名古屋城(なごやじょう)の金シャチより、ひとまわり大きいサイズです。美術館・図書館を守ってくれています。

かわらっちょの頭のアンテナにそっくりな瓦(かわら)がある?

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「かわらっちょ」のアンテナは、鬼瓦(おにがわら)の上にぴんと長くつき出した、鳥衾(とりぶすま)とよばれる瓦に似ています。よく見ると、三つ巴(みつどもえ)のような文様も。

三つ巴文は、雷(かみなり)、雲、ヘビのとぐろ、勾玉(まがたま)…など、さまざまなものを表しているといわれています。宇宙の星雲に見えないことも…。
また、水のうずを表しているともいわれ、火事から建物を守る願いがこめられています。かわら美術館・図書館では、いろいろな文様の瓦を展示しています。