開館20周年記念特別企画展 館蔵名品展-美術作品-

館蔵名品展-美術作品- | 企画展
館蔵名品展-美術作品- | 企画展

「名所江戸百景 大橋あたけの夕立」 歌川広重 1857年(安政4)
「軒瓦に双鶏図」 伊藤若冲 1797年(寛政9)

 高浜市やきものの里かわら美術館は、平成7年(1995)10月7日、三州瓦の中心的生産地である愛知県高浜市に、日本で唯一の「かわら」をテーマにした美術館として誕生しました。以来、瓦をはじめ、やきもの、絵本や絵画、地域の歴史やさまざまなサブカルチャーから、福祉や平和に関するものまで、さまざまな展覧会を開催するほか、陶芸創作室を設置して市民の芸術文化活動の拠点として幅広い活動を行ってまいりました。そして平成27年度の今年、めでたく開館20周年を迎えるはこびとなりました。
 高浜そして日本の瓦文化を広く市民の方々に理解していただくための実物資料として、日本や世界の瓦ややきもの、それらに関連する美術作品を数多く収集、所蔵してまいりました。この中には館独自の収集品のほか、多くの市民の方からご寄贈いただいた貴重な作品・資料も含まれています。多くの方々のご協力により、現在、かわら美術館のコレクションは総数2,000点を超え、国内屈指の瓦関連コレクションとなっています。
 開館20周年を迎えるにあたり、このかわら美術館のコレクションの中から名品・優品をえりすぐり、かわら美術館「館蔵名品展」として、前期(古瓦)・後期(美術作品)の二回に分けて広く皆様にご覧いただくことといたしました。
 後期は絵画・写真・版画など美術作品をご紹介いたします。かわら美術館では当館のテーマである「瓦」のほかに、屋根や風景というキーワードに関連した美術作品や、市立の美術館として郷土作家を中心とした良質のコレクションを形成してきました。中でも当館ならではの特筆すべきコレクションは写真と浮世絵だといえます。写真は国内外の黎明期のものから現代まで幅広く抑え、浮世絵は歌川広重の名所江戸百景を中心に、質の良い作品を多数所蔵しております。
 本展では、当館の美術作品のコレクションの選りすぐりが一堂に会します。高浜の誇りのひとつ、かわら美術館の貴重なコレクションを、この機会にぜひご鑑賞ください。

会期 2015年12月12日(土) 〜 1月11日(月)
主催 高浜市やきものの里かわら美術館
観覧時間 午前9時から午後5時まで(観覧券の販売は午後4時30分まで)
観覧料 高校生以上200円(160円)、中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金、または高浜市内在住者
休館日 月曜日(1月11日は開館)、12月28日(月)~2016年1月1日(金・祝)