昭和15年の沖縄 -坂本万七の写真作品による-

昭和15年の沖縄 | 企画展
昭和15年の沖縄 | 企画展

坂本万七『与那原の瓦窯』
金城次郎「壺屋焼 双魚文抱瓶」現代 個人蔵

 かわら美術館のコレクションに、瓦屋根のある風景をとらえた写真作品があります。本展ではこの中から、坂本万七(1900-1974)の作品を取り上げて紹介します。坂本は、多くの美術書のための撮影にたずさわったことで知られる写真家です。決して自己を主張しすぎず、客観的な態度で撮影に臨んだ坂本の写真は、被写体そのものの研究のための資料としても高い評価を受けました。
 今回紹介する作品は、民芸運動の中心的人物である柳宗悦らの沖縄調査に同行した際に撮影されたものです。屋根に乗る獅子をはじめ、ここには戦禍を受ける以前の沖縄の風景や、人々の暮らしの様子が克明に残されています。
 戦後70年、そして軍民混在の激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦からも70年となる節目に、戦場となる前の沖縄を写した写真作品をとおして沖縄の豊かな文化にふれていただければ幸いです。

 また、特別展示として、紅型衣裳、芭蕉布衣裳、琉球漆器、人間国宝・金城次郎による壺屋焼の抱瓶、銀細工の簪や房指輪、琉球ガラスなどをご覧いただきます。こちらもあわせてお楽しみください。

会期 2015年3月7日(土) 〜 4月5日(日)
主催 高浜市やきものの里かわら美術館
後援 沖縄県名古屋情報センター、高浜市
観覧時間 午前9時から午後5時まで(観覧券の販売は午後4時30分まで)
観覧料 高校生以上200円(160円)、中学生以下無料
 ※( )内は高浜市内居住者および20名以上の団体料金
 ※ 75歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方ほか、割引あり
休館日 月曜日