三州鬼師の技 −伝統と創造−


【上】本鬼面一文字 2012年 杉浦義照・作
【下】亀文鬼瓦 昭和5年(1930)頃 浅井長之助・作
日本の風景になくてはならない瓦屋根。屋根の頂にそびえ、建物を守り、ひいては人々の暮らしを守るのが鬼瓦です。その鬼瓦を作る職人を「鬼師」と呼びます。鬼瓦から飾り瓦、さまざまな造形物まで、鬼師は土の声を聞きながら、ヘラ一本で仕上げていきます。
三州では、鬼瓦に残るヘラ書きの年記から、江戸時代中期の18世紀には鬼瓦職人が存在したことが分かっています。以来、その技が脈々と受け継がれ、今現在も研鑽を積んだ鬼師たちが活躍し、新たな作品を生み出し続けています。
この展覧会では、今まさに活躍する鬼師たちの作品を中心にご紹介します。伝統を受け継ぎ創造を続ける鬼師の技を、どうぞご堪能ください。
会期 | 2017年4月15日(土)〜6月25日(日) |
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主催 | 高浜市やきものの里かわら美術館 |
協力 | 三州鬼瓦製造組合 |
観覧時間 | 午前10時から午後5時まで (観覧券の販売は午後4時30分まで) |
観覧料 | 高校生以上200円(160円)、中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金、または高浜市内居住者 ※ 75歳以上の方、各種障がい者手帳をお持ちの方ほか、割引あり |
休館日 | 月曜日、火曜日 |
三州鬼師による鬼瓦製作実演
プロの鬼瓦職人に、鬼瓦製作の実演をしていただきます。
- 日時
- 5月3日(水・祝)午後1時30分〜3時30分の間で随時
- 講師
- 三州鬼瓦製造組合(当館アート・サポート・メンバー)
- 場所
- 2階陶芸創作室
- 参加費
- 無料
かわら美術館館長講座「「鬼」の来たみち−大陸から日本へ―」
大陸で生まれ日本へ伝わった、鬼の図像や造形について鬼瓦などをみながらお話します。
- 日時
- 6月3日(土)午後2時〜
- 講師
- 井口喜晴(高浜市やきものの里かわら美術館館長)
- 場所
- モノコトギャラリー
- 参加費
- 無料
- 募集人数
- 40名
- 申込
- 4月28日(金)午前10時より電話にて受付
ギャラリートーク
担当学芸員が展示の見どころをご案内します。鬼師の方が登場するかも?!
- 日時
- 4月29日(土・祝)、6月18日(日)いずれも午後2時〜
- 参加費
- 無料(ただし当日観覧券が必要)